先日、就活イベントに招待されました。
この「まるっとOB/OG訪問」はリクナビさんと株式会社Matcherさんが共同主催で行われる就活イベントなのですが、縁があって「人気社会人」(人気なのか 笑)として、学生さんとお話をしに行ってきました。
参加人数は社会人が150名、学生は総勢3000名。
私は「海外の話ができる社会人」として駆り出された形になります。
私自身は60名ほどの学生さんとお話をしてきました。
テーマは「海外で働くにあたって、語学以外に必要なこととは?」というもの。
主にお伝えしたことはこの2つです。
1.語学は「単なるツール」と、しっかりと認識しておくこと
2.就活というフィールドにおいて「海外に行きたい理由」を説明する時は「自分の性格や能力が活かされるフィールドだと思うから」というと、説明がしやすいということ
下記に説明いたします。
語学は「単なるツール」
語学を教えている私が言うのも妙なことだと思われるかもしれません。
しかし、これは厳然たる事実です。
語学は所詮ツールなのです。
そう、所詮ツール・・・。
当たり前のお話ですが、ここをしっかりと認識しておくかどうかで、キャリアの組み方、もっと言えば生き方そのものも大きく変わるというお話をしました。
違う言語を話せるというアビリティは「何かを伝えるための手段」。「何か」がなければ、何の意味もないのです。
ここに来た学生さんには、私が実際に使っていた、面接を合格してきたコツを教えました。
まずは履歴の欄に「TOEIC●点、ドイツ語検定●級、スペイン語検定●級、ロシア語検定●級保有」等と書いておく。ただしそのことについては「一切」触れない。自己PRを聞かれても、自分の語学能力については触れないでおく。
しかし、自分が活動してきた内容に海外は必ず絡める。(私の場合は、海外の教育施設を訪問した、アメリカで就活した、等です)
あくまで売りは「語学の他」にしておく。
そこで面接官が「秀村さん、TOEIC900点もあるんですね・・・あと英語の他にも。語学はわりと行ける方ですか?」と聞いてくるはずなので(そりゃ気になりますよね)、それを聞かれたら「あ、ふつーに行けますよ」といったスタンスで答える。
これは「本当に語学ができる」人達が取る態度なので、良いと思いますよ、というお話をしました。
海外に行きたい理由
海外に行きたい理由。
私自身が、20歳の頃にかなり悩んでいたテーマです。いくら掘り下げて考えても、分からない。何故か分からないけど、行きたい。
もちろん、最初は就活対策等で「東南アジアは今発展中で自己成長につながる・・・」とか「ヨーロッパの多くの企業はブランディングに成功しているので、そこを学びたい・・・!」とかいろんな理由を作ってはみましたが、本当にそれがしたいのかと言われれば別にそうではなかったのです。
理由が見つからない。
でも、それは全く問題ありません。
なぜなら、就活→サラリーマン→起業という経験を経て私が思うことは、
「行きたい理由なんて、仕事という観点から言えばはぶっちゃけどうでもいい。仕事で実績があげられるかどうかがポイント」
だからです。
フォーが好きだからベトナムに行きたいなら、それでいいんですよ。
ただ、「この人をここに送ると良いことがあるだろうな」と思ってもらったら、それで良い。
例えば車会社だったら、「私はフォーが好きなのでベトナム行きたいんですが、そんなことはどうでもよくて、私をベトナムに送っていただいたら、もう水を得た魚のようにベトナムで動き回って車をバンバン売りますよ。ベトナム人と仲良くもなるし、感性も分かるし、営業でも売る仕組みを作ってこれだけ実績あげてたので。むしろ私を送らない方が損ですよ!!」
という主張ができればOKです。
それをキレイな言葉に直すと「私の性格と能力が最大限に活かせると思うフィールドだからです」というものになります。
・・・というお話をさせていただきました。
とても嬉しかったこと
本当に嬉しかったこと。それは・・・、説明会の後「もっと話をしたい!」と言っていただいた学生さんが15名程いらっしゃったということです。
その学生さん達と個別に話をして、その人ごとに色々な提案をさせていただいたりするのですが、それを続けているうちになぜ自分が英語を教えているのかが、今までに増して明確になってきたように感じます。
それは、
【「好きな事」をライフワークとして生きて行く!という人を増やすこと】
です。
こう言ってしまうと、別に海外なんて関係なさそうですが、私は海外と日本を行き来する中で大きな葛藤と疑問点を持っていことなので、語学というのはその中で非常に大きな位置を占めていました。
海外や英語というのは、その大きなきっかけとなりうる。
なので、このツールを使って、ぜひ好きな事に120%のエネルギーをつぎ込んで、活力を持っていって欲しい。
私自身も今の仕事は本当に楽しみながらやっています。この「好きな事を続けて行けば、必ず成功する」ということを今後も歩く証人として、日々精進していきたいと思います。